Project/Area Number |
12210107
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
斎藤 尚亮 神戸大学, バイオシグナル研究センター, 教授 (60178499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 規雄 神戸大学, バイオシグナル研究センター, 助教授 (70263407)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Keywords | プロテインキナーゼC / ジアシルグリセロールキナーゼ / トランスロケーション / green fluorescent protein / セラミド / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
1.PKCのターゲティング機構の解析 PKCによる基質タンパク質のリン酸化には、特定の細胞内部位へのPKCターゲティングが必須であることが明らかになった(Ohmori et al.2000)。様々なリピッドメッセンジャーがPKCサブタイプ特異的なターゲティングを引き起こし、細胞死、遺伝子発現、突起伸長などの神経機能に関与していることが示唆された(Kajimoto et al.2001)。これらの事実は、PKCは様々な外界シグナルに応じて、それぞれが目的とする細胞内部位に移動(ターゲティング)し、独自の機能を発現(基質蛋白のリン酸化)を行うことを示唆しており、このターゲティングの多様性が情報伝達因子の多彩な機能発現の基礎となっていることを示唆した。 2.DGKのトランスロケーションとそれによるPKCターゲティング制御 DGKが細胞外刺激によって、様々なターゲティングを示し、DGKのターゲティングによりPKCターゲティング機構の終了過程を制御することを示した(Shirai et al.2000)。これらの結果は、PKCによるシグナル伝達機構は種々の情報伝達機構との時間的・空間的クロストークによっても巧妙に調節されていることを示唆した。 3.Tet制御システムを用いたトランスジェニックマウスの作製 種々のプロモーターの制御によって、脳部位特異的にGFP融合型PKCの各サブタイプを発現するトランスジェニックマウスを作製し、脳スライス内でのGFP融合型PKCの可視化に成功した。このトランスジェニックマウスを用いることにより、長期増強・長期抑圧などの電気生理学的現象と情報伝達機構(PKCターゲティング)を同時に、しかも生細胞内で解析することが可能となる。
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