エレクトロポレーション法を用いた新たな肝細胞癌に対する遺伝子治療の開発
Project/Area Number |
12217108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
島田 光生 九州大学, 医学部・附属病院, 講師 (10216070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 英輔 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (00325440)
田中 真二 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (30253420)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
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Keywords | エレクトロポレーション / 肝細胞癌 / 遺伝子治療 / インターロイキン 12 / TRAIL |
Research Abstract |
1.エレクトロポレーションによる遺伝子導入: C3Hマウス由来の肝細胞癌株MH134を皮下に接種し、マウス肝細胞癌モデルとした。タングステン製の針電極2本を腫瘍の両端に刺し、中央にLusiferase遺伝子100μgを注入し、矩形波の電圧・矩形時間・回数を変え、遺伝子導入の至適条件を定量的に検討した結果、150V・50msec・10回であった。 2.Interluikin-12(IL-12)遺伝子による治療効果: CAG promoterにIL-12p35とIL-12p40を同時に組み込んだIL-12プラスミドを作製し、上記至適条件でマウス両側皮下腫瘍モデルの右側腫瘍のみに導入した。マウス血中IL-12及びIFN-γの有意な上昇を認め、導入腫瘍のみならず、対側無治療腫瘍の増殖も有意に抑制した。腫瘍内リンパ球(TIL)をFACSにて解析した所、NK細胞、CD4-T細胞、CD8-T細胞の腫瘍内浸潤を認め、脾細胞のCTLアッセイにて腫瘍特異的免疫の獲得を認めた。更に、CD34陽性腫瘍内血管の増生も抑制していた(Cancer Res.in prcss)。 3.TRAIL遺伝子による治療効果: CMV promoterに、TRAIL遺伝子を組み込んだTRAILプラスミドを作製し、上記マウスモデル・上記至適条件にて右側腫瘍のみに導入した。TRAILの免疫染色にて、約80%の癌細胞へのTRAIL導入を確認し、血清蛋白のWesternにて、28日間にわたる血中TRAILの上昇を認めた。導入腫瘍のみならず、対側無治療腫瘍の増殖も有意に抑制し、TUNEL染色にて10%程度の癌細胞のアポトーシスを確認した。問題とされているTRAILの肝障害に関しても検討し、血中ALTの一過性の上昇を認めるものの、肝組織のHE染色/TUNEL染色では有意な変化は認めなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
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