Project/Area Number |
12357008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 展開研究 |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
藤堂 省 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60136463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 孟鳳 北海道大学, 大学院・医学研究科, 寄付講座教員 (40333603)
古川 博之 北海道大学, 大学院・医学研究科, 寄付講座教員 (70292026)
松下 通明 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (20250425)
嶋村 剛 北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (00333617)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥33,270,000 (Direct Cost: ¥28,800,000、Indirect Cost: ¥4,470,000)
Fiscal Year 2001: ¥19,370,000 (Direct Cost: ¥14,900,000、Indirect Cost: ¥4,470,000)
Fiscal Year 2000: ¥13,900,000 (Direct Cost: ¥13,900,000)
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Keywords | 温阻血再灌流障害 / 微小循環障害 / 肝類洞内皮障害 / アデノシンA1受容体 / エンドセリン-1A受容体 / アンギンテンシンII type I受容体 / サイクリックAMP / ホスホジエステラーゼIII阻害剤 / 心停止ドナー / 肝移植 / 温阻血 / type II PLA2 / angiotensin type I receptor |
Research Abstract |
心停止ドナーで最も大きな障害となる温阻血再灌流障害は肝臓の微小循環障害を契機として肝機能不全を惹起する。この微小循環障害は肝類洞内皮障害に基づくものであり、アデノシンA1受容体・エンドセリン-1A受容体・アンギンテンシンII type I受容体等の拮抗剤で改善されることを明らかにしてきた。これらの受容体にリガンドが結合するとinhibitor small G proteinがリン酸化され細胞内セカンドメッセンジャーであるサイクリックAMPを減少させる。そこでサイクリックAMPの分解酵素であるホスホジエステラーゼIIIの阻害剤を投与し細胞内サイクリックAMPの濃度を虚血再灌流時にも減少させないようにすれば障害が緩和されるのではないかという仮説をたてた。ビーグル犬の肝臓に流入する血流を2時間完全に遮断し温阻血モデルを作成した。動物は以下の4群(n=6)に分類した。Group 1、薬剤非投与群;Group 2、温阻血1時間前にホスホジエステラーゼIII阻害剤投与;Group 3、2時間温阻血再灌流後1時間ホスホジエステラーゼIII阻害剤投与;Group 4、温阻血前後各々1時間ホスホジエステラーゼIII阻害剤投与。Group 2とGroup 3の動物は全例2週間以上生存したがGroup 1は33%が2週間生存しGroup 4は全例実験中の低血圧が原因で死亡した。生存グループでは血流再灌流後15分の時点でコントロール群に比べ約50%サイクリックAMP組織濃度が高値でありレーザードップラー血流計で測定した肝微小循環は生存グループでは温阻血前値に比べほぼ同等であったのに対しコントロール群では30%台にまで低下していた。現在この大動物での実験結果を基にしてラット肝灌流モデルを用い細胞内サイクリックAMPシグナル増強の臓器保護効果機構を転写因子レベルで解析中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)