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「持続可能な開発」論の人類学的再検討―「参加型開発」の確立をめざして―

Research Project

Project/Area Number 12710165
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 文化人類学(含民族学・民俗学)
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

関根 久雄  筑波大学, 社会科学系, 講師 (60283462)

Project Period (FY) 2000 – 2001
Project Status Completed (Fiscal Year 2001)
Budget Amount *help
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords屋久島 / エコツーリズム / 参加型開発 / 持続的開発 / 住民参加型開発 / 世界自然遺産 / 環境破壊
Research Abstract

本研究は、近年、観光開発や自然環境保護双方の文脈において注目されているエコツーリズムについて、世界自然遺産の指定とともに全国的に注目されるようになった屋久島を事例として取り上げ、島社会で暮らす人びとの収入源としての観光を、人類学的視点から捉えようとするものであった。
今年度は、前年度におこなった2回の屋久島現地調査をふまえ、その調査内容を補充する意味から、現地で収集した文献やその他の刊行物を精読するとともに、観光開発関係の研究会における討論を通じて離島社会における観光開発のもつ意味や意義を再考し、島民自身の参加による観光開発(エコツーリズム)が島に定着するための社会的諸条件についての検討を試みた。
屋久島では、公共事業に依存する産業構造が確立している現実と、社会で許容されうる観光の形態が「エコツーリズム」のような環境保全を重視したもの以外ありえない(そのため、観光事業そのものが逆に環境に負荷をかけてしまうという矛盾)という事情、そして明治期に森が国有林化して以来、島民自身と森との生活レベルでの密接なつながりが稀薄であったという歴史的事情が、自然環境を題材にした観光開発の振興、定着を躊躇させる要因となってきた。本研究では、それらの点を島の将来の活性化へ向けた提言の第一歩として、(1)犬猿関係にある島内2つの地方行政機関(町役場)の有機的な連携、(2)主にエコツーリズム事業を中心的に担っている本州や九州などからの移住者と地元の人とのプロジェクト・ベースの協力関係の構築、(3)「健全な」エコツーリズム振興のために行政や民間を統括するNPO法人を設立するなどの必要性を、現段階において指摘したい。現在そのことに関する学術論文の執筆を準備中である。

Report

(2 results)
  • 2001 Annual Research Report
  • 2000 Annual Research Report

URL: 

Published: 2000-04-01   Modified: 2016-04-21  

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