Project/Area Number |
12710192
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Asian history
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
下倉 渉 東北学院大学, 文学部, 講師 (40302062)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 親族 / 外戚 / 父系 / 排行制 / 宗室 / 親属 |
Research Abstract |
漢代人は「母」を基点とする血縁意識を保有していた。それが人と人とを結びつける一つの有効な原理として機能していたのである。そして、かかる親族観念の存在こそが当該時代に特有の政治形態、即ち外戚政治を出来させた根本的な要因であったと考えられる。拙稿「漢代の母と子」はこの点について詳述したものである。 しかし、この「母」を結節点とした血族観念は徐々に否定されていく。こうした趨勢を如実にあらわしているのが、前漢宣帝期以降の「為人後之礼」をめぐる礼制議論であった。この礼規の遵奉麟を希求する政治社会の動きは、実母-実子関係を重視するそれまでの風潮を相対化しようとする社会の動向とシンクロナイズしていたに違いない。 また、如上の変化と平行して、父系に一元化された親族原理が形づくられていったと想定される。この点については、漢族特有の命名法・呼称法である掛行制の形成過程を考察することによって、その一端を窺い知ることが出来る。掛行制は、後漢代後期から魏晋時代の間に後代の父系的な「伝統中国」的様態を備えるようになる。かかる事実は、当該期間に父系優先の親族観が顕在化し始めたことを意味するに他ならない。しかも、こうした社会的な変化と連動して、漢代特有の外戚政治はなりを潜め、代わって宗室を主軸とする政治体制が志向されるようになるのである。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)