Project/Area Number |
12710263
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
英語・英米文学
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
野田 学 明治大学, 文学部, 助教授 (60272473)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 18世紀 / 英国 / 書記言語 / 身体言語 / 演劇 / 弁論術運動 / メディア / コミュニケーション / 言語と身体 / 英語18世紀演劇 / 情念 / 言語態 |
Research Abstract |
標記の研究の直接的成果は、18世紀英国における弁論術運動の代表者であるトマス・シェリダン(1719-88)について考察した2001年8月の論文「書記言語と身体言語の棲み分けとねじれ:トマス・シェリダンの場合」である。それにより明らかになったのは、(1)身体言語を書記言語への身体的補完が行われたところの完成品とみなされている。これは、雄弁術とは詩・絵画・音楽の総合であり、それゆえ対象に対してより忠実な表象形態であるという議論を指している。(2)最終的完成品としての演術から書記言語の部分を抜き取ってしまった意味での「純粋な」身体言語は書記言語に優先する。書記言語は純粋理性的コミュニケーションしかできないところの恣意的記号態であるのに対し、「純粋」身体言語は情念との対応関係が「自然」にもとづく記号態である分、普遍的であり、かつ感受性により強く訴えることができる、という議論をこれは指している。 興味深いのは、シェリダンの議論によるところの身体言語は、社会的に形成された「より高次の情念」を生み出すことになる点だった。彼の身体言語は、その指示対象であるはずの社会的情念をむしろ形成してしまうのだ。メディアがメッセージを産む、というのが論文題名の「ねじれ」の内実である。「詩は絵画のように」の一変形としてのこの議論は、言語態の棲み分け論が、その内部でねじれを生じていくという18世紀的な展開を示しているのではないだろうか。 その他、現場の演劇人の活動モニターおよびインタビュー等をおこなった。これらの成果はその都度発表した。この方面での成果は標記の研究課題に対してあくまで側面的な貢献であるが、現代における特に演劇での「伝統的」身体の問題を考察するのには極めて有益だった。 今後、研究の時代区分を広めるとともに、身体を特に視覚的認知の社会的方面から考究することを課題としていきたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)