リスクに対する態度形成の理論・シミュレーション分析
Project/Area Number |
12730017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
経済理論
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
荒木 一法 早稲田大学, 政治経済学部, 助教授 (60247195)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 意思決定理論 / 進化動学 / リスク / 進化 |
Research Abstract |
本年度は前年度に得られた結果を"Evolution of Attitudes towards Risk"としてまとめ、Econometric Society Far Eastern Meeting(神戸)およびEuropean Economic Association Annual Meeting(ローザンヌ、スイス)で報告し、そこで得たコメント、研究者との交流から新たな結果を導くことができた。二年にわたる研究で得られた主要な結果は以下の5つである。(1)集団が直面するリスクがそれに属する個人間で相関している場合、期待効用理論に一致しないリスクに対する態度が形成される。(2)リスクの個人間での相関が小さくなればなるほど、支配的なリスクに対する態度は期待効用理論に近づき、極限においては一致する。(3)リスクの個人間での相関が強い場合、戦略を特定の確率でランダムに選ぶ行動が進化的に生成される。(4)特殊な状況においては(3)の結果は「確率一致」(probability matching)に対応する結果を導く。(5)以上4つの結果は全集団を連続体と仮定した理論も出るから分析的に導かれたものであるが、離散的な有限人口を仮定したシミュレーションでもほぼ同様の結果が得られた。 以上の結果を現在2つの論文にまとめる作業をおこなっており、近い将来それぞれを投稿する予定である。また、今後の研究では、リスクに対する態度形成モデルを一層具体的な問題、例えば資産選択行動に応用することを目標とする。その際、これまでの研究では十分に考慮できなかった進化過程におけるノイズを分析対象に沿うよう特定化する作業が特に重要となる。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)