Project/Area Number |
12730081
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Business administration
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Research Institution | Hokkaido Information University |
Principal Investigator |
坂本 英樹 北海道情報大学, 経営情報学部, 講師 (70316280)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | ベンチャー・ビジネス |
Research Abstract |
今回の研究目的は,ベンチャー企業生成後の成長に重要な役割を果たすと考えられる経営資源,戦略要因を探求することにある。アプローチとして,時系列データ分析とエスノグラフィーの手法による面接調査を大きな柱としている。研究の結果導出されたベンチャー企業成長のメカニズムは以下のとおりである。新たなアイデアを,独自のビジネスシステムを構築することによって事業化に成功したベンチャー企業は,その瞬間から追随する多くのチャレンジャー企業,フォロワー企業との競争に対峙することになる。マーケットリーダーとなったベンチャー企業が,そのリーダーたる地位を確保するためには,絶えず競争企業との間に何らかの競争優位性を構築していなければならない。そのためには,ベンチャー企業はその生成時に創出したラディカルイノベーションに続いて,コンカレントにインクリメンタル・イノベーションを生起させる必要がある。こうしたイノベーションを生みだす源泉となるのが細織の中核能力である。ベンチャー企業の有する中核能力は,アイデアをビジネスシステム化する過程で組織内部に蓄積される知的資源であり,それはスキルやノウハウを含んでいる。中核能力が,競争企業には容易に模倣することのできない組織独自の能力であれば,その中核能力によって他社のもつ経営資源をコントロールすることが可能になる。成長を続けるベンチャー企業は,ビジネスに必要な経営資源を自ら所有することなく,自らのもつ細織の中核能力をとおして他社のもつ経営資源を実質的に支配することをとおして,顧客価値を実現する最適な経営資源の新結合(イノベーション)を継続的におこなっている。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)