プレート内部における起震応力場の生成要因と地震断層の発達過程に関する研究
Project/Area Number |
12740260
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
固体地球物理学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
久家 慶子 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50234414)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 地震 / 断層 / 不連続 / 破壊伝播 |
Research Abstract |
1)横ずれ断層の発達とその周辺での変形との関連について:トルコ・マルマラ海の場合 横ずれ断層の発達に伴ってどのような断層群が周辺に発達し内部変形を起こすのかを明らかにするため、ケーススタディとしてトルコ・マルマラ海のサイスモテクトニクスを詳細に調べた。マルマラ海の周りに展開されている広帯域地震計の波形記録を用いて、マルマラ海下に発生する多くの小・中規模の地震のメカニズム解を決定した。その結果、次のことが明らかになった。(1)マルマラ海には全体として北西-南東方向の主圧縮応力が働き、東部の応力場が空間的に均質であるのに対して、西部は複雑なようすを呈する。(2)横ずれの主断層は、マルマラ海の中央部付近において、南北にステップオーバーを起こし、その周辺では補助断層で起こっていると思われる小中地震の集中した活動がみえる。(3)これら小中地震のメカニズムは系統的で、構造地質学的に横ずれ断層の発達に伴って周辺に発生すると考えられる変形と調和的である。本研究は、これまでわかっていなかったマルマラ海下のサイスモテクトニクスを明らかにするとともに、実例をもとに横ずれ断層の発達と小中断層の系統的な特徴を関連付けた点で新しい成果をあげた。本成果は、Geophys. J. Inter.に投稿中である。 2)不連続な断層群を広がる地震のずれ伝播の数値実験からの調査 3次元数値計算から、不連続な断層での動的な破壊伝播が、断層の幾何配置に強く依存することを導き、その成果をGeophys. J. Inter.に公表した。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)