南大西洋ベンゲラ海流と北太平洋親潮の古海洋学―南北両半球における寒流系の成立過程―
Project/Area Number |
12740292
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Stratigraphy/Paleontology
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
本山 功 筑波大学, 地球科学系, 講師 (80295295)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 南大西洋 / 北太平洋 / 放散虫 / 古海洋 / ベンゲラ海流 / 親潮 / 新生代 |
Research Abstract |
本研究は海洋プランクトンの一種である放散虫の化石を環境指標に用いて,南大西洋ベンゲラ海流域と北太平洋親潮域における過去約900万年間の古海洋学的な解析を行い,南北両半球の寒流系の発達史を明らかにすることを目的としている.さらに相互比較によりそれぞれの寒流系の成立過程の特色を明らかにすることを目指している. ベンゲラ海流域の深海掘削コアODP Leg 175 Site 1082についての放散虫分析の結果は,すでに研究発表論文'Late Cenozoic radiolarians from South Atlantic Hole 1082A, Leg 175.'として投稿して受理されている.この研究を通じて,ベンゲラ海流域においては,約320万年前と290万年前に段階的な寒冷化がおき,その後に現在のような湧昇流を伴うベンゲラ海流が成立したことが判明した.一方,放散虫の中緯度種の時空分布の解析により,親潮域では約350万年前と270万年前に段階的な寒冷化がおきたことが推定され,1月の古海洋学シンポジウムで講演を行った. 親潮の成立過程復元のための補足研究として,北海道地方の新第三紀層の野外調査とサンプリングを実施してきたが,その成果の一部は印刷予定の研究発表論文「北海道稚内市宇流谷川における中新統増幌層と稚内層の放散虫化石層序と不整合境界の再認定」にまとめられた.また,これまでに進めてきた秋田県や新潟県上越〜中越地域の新第三紀層の底生有孔虫と放散虫などの研究を通じて,日本海特有の海洋学的挙動についての評価も親潮成立過程に関連する日本付近の古環境変動の特色の解読に必要な今後の課題となることが浮かび上がってきた.
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)