北太平洋のネオジム同位体比の3次元的分布-海水の流れと沿岸堆積物の役割-
Project/Area Number |
12740301
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
地球化学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
天川 裕史 東京大学, 海洋研究所, 助手 (60260519)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | ネオジム同位体比 / セリウム同位体比 / 北太平洋 / 海水 |
Research Abstract |
本科学研究費補助金による本年度の研究実績は以下の2つにまとめられる。 1.北太平洋におけるネオジム同位体比の水平及び鉛直分布 東京大学海洋研究所所属の白鳳丸KH-00-3次航海で採取した海水試料のネオジム同位体比測定を分析し、北太平洋におけるネオジム同位体比の3次元的分布を明らかにした。 表面海水に関しては東経150度以東において、北緯20度線沿いの試料はそれより北に位置する試料に比べ高いネオジム同位体比を示す。これはハワイ諸島から供給されるマントル起源のネオジムが海流によって北緯20度線沿いの海域に輸送されるためと思われる。しかしながら東経150度以西では同位体比の顕著な相違は認められない。おそらく低いネオジム同位体比を示す黒潮の影響力強くなることによるものと思われる。 緯度の異なる3測点の鉛直プロファイルは表面を除く.と何れも1000m付近に極大を示す。この極大は北太平洋中層水の貫入によって生ずるものと考えられる。興味深いのは2測点については、日本近海の黒潮域の測点同様に300m付近に極小値が認められることである。これは陸から遠く離れた北太平洋中央部でも陸起源のネオジムが水平的に供給されていることを示唆する。 2.北太平洋の表面海水のセリウム同位体比 上記の幾つかの測点において、表面海水のセリウム同位体比も測定した。測定法を改良したことで、これまで報告されている海水の値と比べ誤差は1/2から1/3に減少した。又、ネオジム同位体比とともにプロットするとある種の相関性が見られ、海域によるネオジムとセリウムの著しい供給量の差はないことを意味する。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)