タンパク質―リガンド間相互作用における電気化学的評価とセンシングに関する研究
Project/Area Number |
12740402
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分離・精製・検出法
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
菅原 一晴 群馬大学, 教育学部, 助教授 (30271753)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | キチン膜 / モリブデン酸イオン / ラベル化 / 内分泌攪乱物質 / エストロジェン / エストランジオール / 糖質 / 自己集積膜 / 修飾電極 / レクチン / マーカーイオン |
Research Abstract |
1.内分泌攪乱物質(EDCs)に関しての新しい電気化学的スクリーニングを開発した。エストロジェンレセプタ(ER)に対してEDCsの結合キャパシティーを評価するために、電極活性物質としてドウノマイシンでラベル化した17β-エストラジオールの調製を行った。ラベル化エストラジオール(LE)の電気化学的検出感度は、ドウノマイシンと比較して高いものとなった。LEとERの相互作用は、LEのERに対する特異的結合によりLEの電極応答の減少によって観察される。また、決まった濃度のLEと種々の濃度の17β-エストラジオールをERの限定された結合サイト競争させるとLEのピーク電流値が増加した。1x10^<-8>Mの17β-エストラジオールの相対標準偏差は約10%であった(n=7)。EDCとERの結合力は、17β-エストラジオール-ER相互作用との比較によって評価された。ビスフェノールA、p-ノニルフェノール、p,p-DDTがテスト化合物として使われた。すべてのテスト化合物はERとある程度の結合することが示された。この電気化学的結合アッセイは結合したLEとしていないものについて分離操作なしでERに対してのEDCsの結合キャパシティーを評価する方法となる。 2.静電的相互作用に基づいたモリブデン酸イオンのボルタンメトリーがキチン膜で被覆されたグラッシーカーボン電極によって開発された。この手法の特徴は以下の通りである。第1は、モリブデン酸イオンの濃縮がキチンとの静電的、疎水的相互作用に基づいている。第2には、共存物の影響は測定溶液と濃縮溶液が異なっているため、測定における影響が少ない。加えて、この電極の性質を以前に報告したキチン修飾カーボンペースト電極の結果と比較検討した。提案した方法はカナダ標準局発行海水試料中のモリブデン酸イオンの定量に応用された。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)