紅藻における果胞子体世代と配偶体世代の相互作用の解明
Project/Area Number |
12740469
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
系統・分類
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
神谷 充伸 神戸大学, 内海域機能教育研究センター, 助手 (00281139)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 紅藻 / 果胞子体 / 配偶体 / 栄養摂取 / イギス科 |
Research Abstract |
イギス目イギス科の3種(フタツガサネ、アミクサ、ハネイギス)を用いて、果胞子体に付随する配偶体の大きさと果胞子体の生産能との間の相関関係について調査した。多くの果胞子体は一ヶ月の実験期間の間に胞子を断続的に放出し,付随する配偶体の全長が長い場合は胞子の大きさは比較的一定していた。しかし,フタツガサネでは配偶体が1mm以下の長さになると胞子の大きさが急激に減少し、アミクサおよびハネイギスでは4mm以下から徐々に減少し始めた。配偶体を完全に除去した果胞子体から放出された胞子は、サイズ・数ともに最も高い減少率を示し、胞子の放出は1度しか起こらなかった。胞子の放出1日前に配偶体から果胞子体を切り離しても、胞子のサイズおよび放出数の減少がみられた。以上の結果から、果胞子体はある一定の長さ以上の配偶体と連結していなければ正常な大きさ・数の胞子を形成出来ないこと、また配偶体から果胞子体への代謝産物の供給は胞子の放出直前まで行われていることが示唆された。 また,同様の実験をイギス目のフジマツモ科(ヒメコザネ,エダネコケモドキ)において施行したところ,配偶体を除去した果胞子体から放出された胞子の数はイギス科藻類と同様17-38%まで減少したが,胞子の大きさに目立った違いはみられなかった。この相違点は,イギス科藻類と比べるとフジマツモ科藻類は果胞子体形成から胞子放出まで1.5-2倍の日数がかかることに関係しているのかもしれない。果胞子体の生産能や発達過程が科間あるいは科内で異なることから、紅藻全体でみると果胞子体の配偶体への依存度はかなり多様化していることが推察される。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)