Project/Area Number |
12750059
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Engineering fundamentals
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
山谷 克 静岡大学, 工学部, 助手 (80293611)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 脳磁場 / 逆問題 / 数値計算アルゴリズム / 電流双極子 / MEG / 生体磁気逆問題 |
Research Abstract |
種々の刺激,随意運動などを受け,脳の活動は微弱な磁場を頭皮上に発生する.これは地磁気や都市の磁気雑音に比べ,途方もなく小さな磁場である.しかしながら,近年における超伝導量子効果を利用した高感度磁気センサの開発は,これらの磁場を非侵襲かつ高い時間分解能で計測することを可能としている.このような生体磁場計測技術の進歩を背景とし,頭の外部の磁場データから脳内の電気的活動を同定するための数値計算アルゴリズムを構築すること,および医用工学におけるその実用性について検討することは重要な研究課題となっている. 本研究では,脳内部における磁場源の同定逆問題に対し,先験的情報を必要としない直接的な同定アルゴリズムとして、頭の外部の磁場データから決定される解析関数を領域内部へ延長することによって,磁場源,すなわち脳の電気的活動源の同定を試みるアルゴリズムを提案した.頭部を球対称導体と仮定し,磁場源を等価な有限個の電流双極子と仮定すると,一意性を保証しながら磁場源を同定することができる.理想化されたモデルではあるが,一意性を保証しうる解法およびモデルを示したことは重要な研究成果である.本アルゴリズムについては,研究発表欄に示す論文誌において,発表予定である.また,弧状の広がりを持つ磁場源モデルを対象とする新たな同定アルゴリズムを提案し,応用逆問題に関する国際会議において発表した.さらに,提案した数値計算アルゴリズムおよび生体磁場計測器を用いて実際に脳内磁場源の同定を試みるとともに,本研究について医用工学の立場からの有効性を検討した.この結果については,医用工学に関する国際会議および論文誌において今後発表する予定である.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)