焦点画像処理に基づき画質制御を実現する画像通信方式に関する研究
Project/Area Number |
12750360
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報通信工学
|
Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
児玉 和也 国立情報学研究所, 情報基盤研究系, 助手 (80321579)
|
Project Period (FY) |
2000 – 2001
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | 高精細画像取得 / 焦点画像処理 / 画像通信 / 映像生成 / 多焦点カメラ / 実時間処理 |
Research Abstract |
本研究では、実時間処理を実現する任意焦点画像の生成手法、およびこれに基づき画質制御を行う画像通信方式を検討した。本年度は主として、昨年度に構築した実時間処理システムを用い、大きく分けて2つ、すなわち送信側あるいは受信側で焦点画像処理に基づき画質制御を実現する画像通信方式をそれぞれ具体的に検討した。 まず、受信側から指定された重要性に応じ送信側で画像中の領域ごとに鮮鋭度を調整しながら画像圧縮を行うことで、低レートにおいても注目領域の品質が維持可能となる適応的な画像符号化通信を検討した。設備備品として購入した画像処理装置により高速な画像生成処理が必要となる適応的動画像圧縮通信を実現し、MPEG2符号化等を用いた通信にこのような画質調整処理を適用した場合の効果を実証した。 さらに受信側で画質制御を行う画像通信方式として、マルチキャスト等を前提にし、複数枚の焦点画像を送信し複数の受信側でそれぞれ適切な焦点ぼけを与えて画像生成を行うことにより、各ユーザごとに独立に視点の移動に加え焦点合わせの移動も実現する仮想空間共有通信への応用を検討した。消耗品として購入した大容量メモリや蓄積用ディスクにより、仮想空間共有通信のような大容量の画像情報やその転送を必要とするシステムの実現が可能となり、実際に仮想環境構築における映像生成に有効な画質制御機能を与えることが可能であることを実証した。 以上のように、本研究では取得から生成までを対象とする新たな画像モデルを提案し、適応的動画像圧縮や3次元仮想空間共有を実現する画像通信方式といったような広範囲の応用において、それらに有効な画質制御機能を与えることが可能であることを示した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(6 results)