Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Research Abstract |
昨年度,水中の変異原性物質のバイオアッセイ,水中の有機化学物質のGC/MSによる一斉分析および水中の内分泌撹乱化学物質のLC/MSによる分析方法の開発について検討した。本研究の完成にあたって,昨年度,未解決であった課題は,(1)水中内分泌撹乱化学物質のLC/MSによる確実な分析方法の開発,(2)水中変異原性物質のLC/MSによる分析方法の開発および(3)水中内分泌撹乱化学物質のバイオアッセイ,である。 本年度は,これらの課題のうち,(1)水中の内分泌撹乱化学物質のLC/MSによる確実な分析方法の開発について検討した。主として得られた成果は以下のとおりである。 ・内分泌撹乱作用が疑われるテトラブロモビスフェノールAをはじめとする臭素系難燃剤のLC/ES-MS/MSによる分析方法を開発した。 ・さらに,この方法を,他の既知の水溶性内分泌撹乱化学物質(エストラジール,エストロン,ビスフェノールA,エストリオール等)と併せてLC/ES-MS/MSにより一斉同時分析する方法を開発した。 ・イオン化に影響するマトリクスの影響を取り除き,安定したイオン化を実施できるようにカラムスィッチング法を用いた試料の濃縮およびクリーンアップ方法を開発した。また,Sep-Pakカラムを用いた抽出方法および濃縮方法等の前処理方法について検討した。 本研究の研究成果をまとめると,廃棄物処分場浸出水の未知毒性化学物質を発見するには至らなかったが,毒性化学物質のLC/MSによる検索に貢献する研究成果が複数得られた。これにより,本研究の最終目標であった,廃棄物処分場浸出水の未知毒性化学物質の発見に関して,今後の更なる進展が期待できるものと思われる。
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