長期居住に伴う「まちの使いこなし」の変遷に関する基礎的研究
Project/Area Number |
12750563
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
|
Research Institution | Showa Women's Junior College |
Principal Investigator |
篠崎 正彦 昭和女子大学短期大学部, 講師 (10312175)
|
Project Period (FY) |
2000 – 2001
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2000: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
|
Keywords | 長期居住 / まちの使いこなし / 環境移行 / 地域へのアクセスポイント / ナビゲータ / 使いこなし / 地域計画 / 生活資源 |
Research Abstract |
現在までの分析によると、以下のようなことが分かっている。 ・「まちの使いこなし」方はライフステージに影響される。 ・特に、家族構成と家族構成員が地域でどの様な生活をしているかに影響を受ける。 ・また、仕事先が地域内かどうかによっても差が見られる。 ・居住年数とともに「まちの使いこなし」が地域内に展開して行くにはいくつかの要因が重要であると考えられる。例えば、 ・単純な要求を満たすだけでなく、その場所において多様な人間関係を取り結べる場が存在すること。 ・人間関係がその場だけでとどまるのでなく、他の場所にも展開していく可能性を持っていること。 ・同じ場所であっても居住者のケースバイケースの希望になるべく柔軟に応えることができること ・生活が大きく変化した直後には、日常的な何気ない関係を持っていた人々との関係の中で、新しい生活になじんでいくこと。 ・単一の大規模な施設の利便性は高いが、地域内に広く様々な種類の施設が配置されていた方が、自然と様々な場所を使い始めるようになること。 ・同じ機能を持つ場所でも、自宅や最寄り駅に近い場所とそれ以外の場所とでは生活の中に占める意味が違ってくること。 ・居住者の「まちの使いこなし」は地域の物理的な環境や杜会的な環境によって一方的に決められてくるのではなく、自らのライフスタイルや個々の状況の持つ要求との相互浸透的な関係の中から生まれて来るものであること。 以上の様な点はこれまでの建築計画・地域計画においては詳しく調べられてはおらず、地域や施設の計画手法として精度を高めるためには、今後も引き続き調査研究を行っていく必要があると言える。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)