台湾ヤミ族における集住の場所論的構造とその近代化に関する研究
Project/Area Number |
12750574
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Architectural history/design
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
足立 崇 大阪産業大学, 工学部, 助手 (80309179)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 台湾 / ヤミ族 / 場所論 / 住まい / 建築論 |
Research Abstract |
今年度は5月から6月にかけて、以前調査した葬送儀礼の場所秩序の分析を行った。そして、それをもとに6月に日本建築学会近畿支部研究報告会において発表した。また、6月にそれらの調査結果を再整理し論文にまとめ日本建築学会計画系論文集に投稿し、同論文集539号に掲載された。ここでは、葬送儀礼をとおしてヤミ族が死をどのように受け入れつつ住まおうとしているか明らかにしようとした。とくに喪屋の設置、喪屋と墓地とを結ぶ路の仮設、背もたれ石pananadenganを倒すこと、死者への告別という建築的に注目される事象に焦点を当て、それらの場所秩序とその連関について論じた。 7月から8月にかけては前年度までに描きためていた家屋や集落の実測図を図面化した。9月にはそれらの資料をもとに3門vahayと4門vahayの空間構成における差異を場所秩序との関係から分析した。そこで注目されたのは4門vahayにおけるdospanidとospanidという直交する二つの場所の形成であった。これにより、dospanidとospanidの形成における差異は、海方向-山方向とsarey側(男性側)-sekez側(女性側)という二つの異なる空間秩序の差異にあることを明らかにした。つまり3門vahayから4門vahayになるにあたって、これら直交する二つの空間秩序が重層的に重ね合わされ、親柱tomokやdovahayの炉が隔離されることを明らかにした。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)