鶏脂肪細胞分化シグナル制御因子の同定とその発現制御
Project/Area Number |
12760184
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied animal science
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 幹 東北大学, 大学院・農学研究科, 助手 (20250730)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 脂肪蓄積 / 低脂肪食肉 / 脂肪細胞 / シグナル伝達 / Ca / サブトラクション / 鶏 / 分化制御因子 |
Research Abstract |
脂肪過剰蓄積の実用的簡易制御法の確立を目標として、前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化機構とその制御因子を同定することにより、脂肪細胞数の調節・制御を試みることを目的とした。本年度は、分化制御シグナルタンパク質の同定、サブトラクションライブラリーからの分化制御遺伝子のクローニングおよび同定された因子の発現変動を観察した (1)鶏脂肪細胞の分化期におけるCa^<2+>結合性タンパク質の同定 鶏前駆脂肪細胞を分化誘導させた後の脂肪細胞のCalmodulineカラム吸着画分に特徴的に観察された80kDaのタンパク質を酵素処理し、アミノ酸配列を確認したところ、FAT/CD36のホモログであると推定された。また、タンパク量としては多くはないものの、VLDLreceptor(LR8)がwestern blotより検出された。 (2)鶏脂肪細胞の分化期に特徴的な遺伝子のサブトラクションLibraryからのスクリーニング 前年度に作成したサブトラクションライブラリーから約60個のクローンを採取し、異なるサイズのクローンを25種選出し、シーケンスを行ない、未知のものについては全長を決定した。脂肪細胞の分化に関与すると報告されている遺伝子は検出されなかったが、既知のものではacidic phosphoproteinおよびLR8が、未知ではあるものの哺乳動物で配列が決定されているのもではLysosomal amino acid transfer protein 1(LAAT1)が検出された。一方、これまでまったく機能が推測されていない遺伝子が新たに3種検出された。未知遺伝子のなかの1種(WWE related proteinと命名)は、発生に関与するタンパク質の1つであるDeltexに存在するWWE domeinを持っていた。 (3)分化シグナル制御因子の細胞生化学的追求 (1)および(2)で検出されたFAT/CD36、LR8およびWWE related proteinの分化に伴う発現変動を観察した。半定量的RT-PCRにより各mRNAの発現量を測定したところ、いずれのmRNAも分化の進行に伴って発現の上昇が認められた。さらに、FAT/CD36およびLR8についてはWestern blotおよび細胞の免疫染色を行ない、分化した脂肪細胞で強く発現していることが観察された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)