破骨細胞分化制御因子の統合的解析-RANK/NFkBとc-fosとの相互作用-
Project/Area Number |
12770060
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
井上 大輔 徳島大学, 医学部, 助手 (60314853)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 破骨細胞 / AP-1 / NF-kB / 転写因子 / 細胞分化 |
Research Abstract |
1.ヒト前骨髄球性白血病細胞株であるHL-60を活性型ビタミンDおよびTPAで刺激することにより破骨細胞/マクロファージ系への分化を誘導すると、RANK mRNAの発現が著明に誘導された。 2.上記のRANK発現誘導は機能的なRANKタンパクの細胞膜への発現を伴うことがMBP-RANKLを用いたin vitro結合アッセイにより確認された。 3.この分化誘導刺激の際、gel shift assayでみたAP-1結合能の活性化がRANKの発現にやや先立って起こった。 4.上記のAP-1の活性化はc-fosの発現そのものの上昇をも伴っていた。 5.上記の如くRANKの発現を誘導したHL-60細胞をRANKLで刺激すると、AP-1およびNF-kB活性が上昇することがgel shift assayにより確認された。 6.分化誘導によりRANKを発現したHL60-細胞をRANKLで刺激するとRANK自身の発現がmRNAおよびタンパクレベルで増加した。 7.c-fos遺伝子ノックアウトマウスの脾細胞をM-CSF存在下で培養すると、RANK陽性の破骨細胞前駆細胞が得られた。これをRANKLで刺激すると程度は弱いものの、AP-1、NF-kBの活性化が認められた。 以上の検討により、c-fosはRANKの発現そのものやRANKによるAP-1,NF-kBの活性化には必須でないことが明らかとなった。また、RANKLがRANK自身の発現を誘導するpositive feedbackにより破骨細胞分化が進行していく可能性が示された。RANKLの直接の標的遺伝子は他には知られておらず、RANKプロモーターはRANKLシグナルおよびこれにおけるc-fosの特異性を解析する有力なtoolとなり得るものと考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)