新たな神経伝達機構を担うα-ラトロトキシン受容体の内在性リガンドの検索
Project/Area Number |
12770067
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
岡野 一郎 国立循環器病センター研究所, 生化学部, 室員 (30300974)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 神経伝達 / 分泌顆粒放出 / 生理活性ペプチド / G蛋白質共役型受容体CL1 |
Research Abstract |
神経伝達および分泌顆粒放出機構の新たなメカニズムを解明するため、セアカゴケグモの毒腺より単離された神経伝達物質の異常放出をもたらす神経毒α-latrotoxinの内因性リガンドの検索を昨年度より行っている。 α-latrotoxinの結合蛋白質は、生理活性ペプチド受容体ファミリーに属する細胞膜7回貫通のG蛋白質共役型受容体CL1(calcium independent latroxin receptor(CIRL)/Latrophillin1)であることから、昨年度はCL1を恒常的に発現する細胞株をHEK293細胞を用いて樹立し、これに対しブタの種々の組織からゲル濾過法と逆相クロマトグラフィー法により精製した生理活性ペプチドの画分で刺激を加えた。その結果、複数の画分において反応の指標となる細胞内サイクリックAMPの上昇が認められたが、アミノ酸配列を解析したところ、それらの大部分は既知の生理活性ペプチド若しくは蛋白質が部分分解しているものであった。 今年度は、CL1と構造的に類似するファミリー分子であるCL2,CL3についても安定発現細胞株を樹立し、CL1と同様に検索を行った。受容体が似ていれば、そのリガンドも構造的に類似している可能性が高いことが予想され、3撞の受容体が共通に反応を示す画分に目的の生理活性ペプチドが含まれるものと考えて検索を行った。その結果、活性の高い低いを問わず、共通に反応を示す画分から精製を進めアミノ酸配列を解析したところ、やはり昨年度と同様に、既知生理漸性ペプチド若しくは蛋白質の部分分解物であった。 そこで現在、各受容体で独自に反応を示す画分について精製・解析を進め、今後もCL受容体の内因性リガンドを検索する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)