ヒト扁平上皮癌における細胞周期調節因子と癌抑制遺伝子に関する病理学的研究
Project/Area Number |
12770081
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
佐野 孝昭 群馬大学, 医学部, 講師 (90292581)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 子宮頚癌 / 肺癌 / 扁平上皮癌 / 異型成 / HPV / 免疫組織染色 / p16 / p14ARF / 口腔癌 / p53 / MDM2 |
Research Abstract |
昨年度はヒト口腔内扁平上皮癌を用い、p14ARF、p16、p53、MDM2、pRbに対する各抗体を用いた免疫染色による検討を行った。本年度も引き続き、同様の免疫組織染色を肺の扁平上皮癌及び子宮頚癌において行い、同時に子宮頚癌においてはPCR法及びIn situ hybridization法を用いたHPVの型判定も合わせ行った。肺扁平上皮癌においては免疫組織学的にp16とp53の異常がそれぞれ78%、60%でみられ、これら蛋白と発癌との強い関連が示唆された。また臨床病理学的には65歳以上の高齢者において特にp16の異常が高頻度に見られることや、中心発生性の癌は末梢性のものより、p53の異常とp14ARF発現の頻度が高いことが明らかとなった。一方子宮頚癌及びその前癌病変である異型成においてはp16の過剰発現と同時に、p14ARFの過剰発現が高頻度に起こっていることが明らかとなった。このp14ARFの発現は中等度異型成以上の病変で認められ、病変の進行度に従ってより高度になるものであり、かつHPV16型をはじめとする悪性型のHPV感染との相関が明らかであった。すなわちこれら一連の検討から、肺や口腔内の扁平上皮癌と子宮頚癌では、細胞周期調節因子からみた発癌の違いは明らかであり、肺および口腔内扁平上皮癌ではRb-p16 pathwayおよびp53-p14ARF pathwayのいずれかもしくは両方の異常が起こっているのに対し、子宮頚癌においてはp16、p14ARFの異常の頻度はきわめて低く、HPVによるRbとp53の機能不活化の結果のnegative feedbackによる高発現であることが推測された。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)