ヌードマウス前立腺内および骨内におけるヒト前立腺癌細胞の転移関連遺伝子発現の比較
Project/Area Number |
12770111
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
上原 久典 徳島大学, 医学部, 助教授 (30263809)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 前立腺 / 骨転移 / 転移関連遺伝子 / 前立線癌 |
Research Abstract |
1.生理食塩水に浮遊させたヒト前立腺癌細胞株PC3-MM2(5X10^4/0.05ml)をヌードマウスの前立腺に移植した。34週で移植部位に腫瘍が認められたが、X線および組織学的検索で骨転移は認められなかった。 2.大動脈からの血流を介した転移性骨病変を得るためにPC3-MM2(5X10^5/0.05ml)をマウスの左心室に注入したが、転移性骨病変は得られなかった。そこで、脛骨の骨端にPC3-MM2(2X10^4/0.02ml)を直接注入した。X線上、34週で移植部位に骨破壊性と思われる病変が認められた。マウスは5週で屠殺され、組織学的に腫瘍細胞の骨破壊性増殖を確認した。 3.前立腺部および骨部の腫瘍における転移関連遺伝子の発現をin Situ hybridization法を用いて調べた。プローブとしてbasic fibroblast growth factor、Epidermal growth factor receptor、Matrix metalloproteinase-2、-9、E-cadherin、Vascular endothelial growth factor、Interlenkin-8およびPoly-dTを用い、発色のintensityを画像解析装置によって測定した。前立腺部および骨部の腫瘍において、全RNA量を反映するPoly-dTのintensityを100とした時、Epidermal growth factor receptorの発現レベルはそれぞれ27±5、42±6であり、有意差(P<0.05)が認められた。他の因子については有意差を認めなかった。以上の結果より前立腺輝細胞の骨での増殖にEpidermal growth factor receptorが関与している可能性が示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)