Project/Area Number |
12770189
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | National Institute of Occupational Safety and Health, Japan (2001) The University of Tokyo (2000) |
Principal Investigator |
北村 文彦 独立行政法人産業医学総合研究所, 有害性評価研究部, 研究員 (20301145)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | アスベスト / 悪性胸膜中皮腫 / p53 / ras |
Research Abstract |
平成12、3年度は以前から行われていた研究の継続ならびに全面的な改良によるやり直しを行った。研究内容は以下の通りである。アスベスト曝露により発症した悪性胸膜中皮腫患者集団を、長年にわたり治療かつ経過観察してきた医療機関と密接に連絡を取ることにより、これらの集団から発症した同腫瘍の組織を得た。組織提供医より曝露歴をはじめとする患者情報を収集した。これらの組織を用いて遺伝子解析を行った。具体的には、まずアスベスト曝露により発症した悪性胸膜中皮腫症例のパラフィン包埋切片より、フェノール・クロロフォルム法によってDNAを抽出し、RCP法を用いてp53癌抑制遺伝子およびHa-、Ki-ras癌遺伝子部位DNAを増幅した。その後、突然変異の有無をSSCP法および自動シークエンサーを用いて塩基配列を直接決定することにより検出した。 結果は12例のアメリカ人症例中1例にp53遺伝子の変異が認められ、1例にp53遺伝子の多型が認められた。Ha-ras、Ki-ras遺伝子には変異が認められなかった。 さらに、同腫瘍の遺伝子解析はこれ以外の遺伝子に対しての解析も行うべくして、本研究の実績を元に新たな腫瘍組織および患者情報の入手の交渉を行い、医療機関の了解を得られた。本件の解析は本補助金の交付は今年度で終了するが来年度に行う予定である また、職業性膀胱癌に対する同様の研究であるが、遺伝子解析の結果が安定せず、現在も継続中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)