Project/Area Number |
12770192
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
田辺 直仁 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究所, 助教授 (40270938)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 心臓性突然死 / 急性心筋梗塞 / 危険因子 / 疫学 / コーホート / 血清コレステロール / 脳血管疾患 / 貧血 / 突然死 / 虚血性心疾患 |
Research Abstract |
平成5年度の新潟県内一地域における40歳以上の基本健康診査受診者で虚血性心疾患既往歴がなかった7,658名をコーホートとし、急性心筋梗塞(AMI)および心臓性突然死(SCD,発症後24時間以内の死亡者で直接の原因となった疾患が不明、かつ重症器質性心疾患の既往無し)についての予後が確認できた7,300名(男性2,416名、女性4,884名、60.0±10.9歳)を対象として、AMI(17名、男性10名、女性7名)とSCD(13名、男性7名、女性6名)の危険因子を分析し、AMIと比較したSCD危険因子の特徴を検討した。 多変量の比例ハザードモデルによるAMIの危険因子は(1)高コレステロール(血清総コレステロール≧250mg/dl)、(2)糖尿病現症、(3)野菜少ない(きらい、または制限している)、(4)高収縮期血圧(≧140mmHg)、(5)肥満(BMI≧24.2kg/m2 : BMI=22を基準とした肥満度≧10%)、(6)低HDLコレステロール(血清HDLコレステロル<40mg/dl)であった。一方、SCDには(1)年齢が高いこと、(2)血清総コレステロールの著明高値(≧280mg/dl)、(3)脳血管疾患の既往、(4)貧血傾向にあること(貧血の既往、ヘモグロピン低値[(3C)1611.0g/dl]、ヘマトクリット値の低値[(3C)1634.0%])が有意に関連していた。 AMIの危険因子のうち、年齢と血清総コレステロル著明高値のみがSCDと有意な関連を示し、家族性高コレステロール血症などの特殊な病態が両者に共通して関与している可能性が示唆された。 脳血管疾患の既往や、貧血関連因子との関連は急性心筋梗塞では見られなかった特徴であり、いわゆる心臓性突然死の背景に、脳血管疾患や、貧血を来すような慢性疾患(がんなど)が隠れていて、その結果として「突然死」のような結末をきたしている可能性が示唆された。
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