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高齢者における認知機能低下の身体的要因

Research Project

Project/Area Number 12770211
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Public health/Health science
Research InstitutionTokyo Metropolitan Institute of Gerontology

Principal Investigator

天野 秀紀  (財)東京都老人総合研究所, 地域保健部門, 研究助手 (90260306)

Project Period (FY) 2000 – 2001
Project Status Completed (Fiscal Year 2001)
Budget Amount *help
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2001: ¥100,000 (Direct Cost: ¥100,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Keywords高齢者 / 認知機能 / 危険因子 / コホート研究 / 糖代謝 / 心疾患 / 老研式活動能力指標 / 知能性運動
Research Abstract

高齢期における認知機能低下の要因としては、アルツハイマー型痴呆と脳血管性痴呆が良く知られている。高齢者の脳は、このような疾患や正常老化を背景として、他の身体要因による機能低下を生じやすい状態にあることが予想されるが、認知機能低下の身体要因に関する疫学研究は少ない。本研究は、心疾患、甲状腺機能障害低血糖などの身体要因が、高齢者の認知機能低下にどの程度寄与しているのかを、追跡研究により明らかにすることを意図した。
その準備として、まず、老研式活動能力指標の知的能動性得点が認知機能の代用指標となりえることを確認する作業を行った。65歳以上の在宅高齢者を対象とした悉皆調査において知的能動性得点とMMSEスコアを測定し両者の相関を検討した。調査への応答者全員においても、中等度以上の痴呆者を除外した集団においても、知的能動性とMMSEとは有意な相関を示すことが確認され、知的能動性得点が認知機能の代用指標になりえるものと結論した。
つづいて、6年前に知的能動性の測定と総合的医学検査を含むベースライン調査を終了している集団に対して追跡調査を実施し、追跡期間中の知的能動性低下を予知し得るベースライン検査項目を検索した。追跡調査時までに脳卒中の既往のあった者を除外した集団において、初回調査時のBMI低値、HbA1c高値、β2ミクログロブリン高値、および心疾患の既往は、その後の知的能動性の低下と関連していた。HbA1c低値、T3の低値・高値は将来の知的能動性低下と無関係であった。
以上により、高齢者における認知機能低下に寄与している可能性の高い身体的要因として、高血糖状態と、心疾患とが特定された。これらが、明確な脳卒中症状を呈さない脳梗塞によるものであるか、あるいは、脳梗塞を介さずに認知機能を低下させるのであるかを、今後、明かにする必要がある。また、BMI低値やβ2ミクログロブリン高値が将来の認知機能低下と関連する機序も、今後の検討課題である。

Report

(2 results)
  • 2001 Annual Research Report
  • 2000 Annual Research Report

URL: 

Published: 2000-04-01   Modified: 2016-04-21  

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