自己免疫性1型糖尿病患者の抗原提示細胞の異常の解析とその正常化による治療法の開発
Project/Area Number |
12770225
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内科学一般
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高橋 和眞 (高橋 和真) 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (60292215)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 1型糖尿病 / 樹状細胞 / 抗原提示細胞 / Th1 / Th2バランス / ケモカイン / サイトカイン |
Research Abstract |
1A型糖尿病は、膵β細胞が細胞傷害性T細胞によって破壊され発症する自己免疫疾患(Th1 disease)であり、患者樹状細胞ではCD86の発現が低く(Takahashi K,J Immunol,1998)、自己CD4T細胞に対するTh2サイトカイン誘導能が低い(未発表)。 本年度は、IFNβを用いて1A型糖尿病患者末梢血単球から、Th2細胞誘導能を有する樹状細胞DC2を分化させ.その機能を検討した。 東北大学附属病院通院中の1A型糖尿病をinformed consentを得た上で対象とした。診断は、発症形式・自己抗体の存在によった。末梢血単核球からCD14陽性細胞ソートし、GM-CSF、IL4、IFNαの存在下で7日間培養した。DC2を自己GD4陽性細胞と48時間共培養し、培養上清中のサイトカインをELISAにて測定した。 CD11c-CD123lowのDC2の収率は、CD14陽性細胞100万個当たり正常対象で99482.0±43398.2個(n=9)、患者で109590±71904.8個(n=9)であった。培養上清中のTh1サイトカインであるIFNγは正常対象全員(n=7)において検出限界以下で有ったのに対し、患者8名中4名から145.8±156.8 pg/ml検出された。(P=0.038、Mann-Whitney U-test)。一方、Th2サイトカインであるIL-5の産生は両群間で有意な差を認めなかった。 1型糖尿病では、Th2サイトカイン誘導能が強いはずのDC2による、Th1サイトカインIFNγ産生の有意な誘導が認められ、その機能異常が病因と関連している可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)