組織内mRNA増幅法を用いたコレシストキニン受容体発現の検討
Project/Area Number |
12770256
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
|
Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
五月女 隆男 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (60311726)
|
Project Period (FY) |
2000 – 2001
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | コレシストキニン受容体 / 膵炎 / 膵線維化 / ガストリン / 線維化 |
Research Abstract |
コレシストキニン(CCK)が急性膵炎の増悪や、膵線維化の際の細胞増殖に関与すると推察されている。また、これまでに膵間質系細胞である膵腺房周囲線維芽様細胞(pancreatic periacinar fibroblast-like cells:PFC)を単離し、その細胞が膵の線維化調節機構に密接に関与することを報告してきた。CCK受容体にはCCKAおよびCCKBの受容体が存在し、とくにCCKB受容体はガストリンに親和性が高く、線維化担当細胞の増殖を調節している可能性がある。 平成12年度はCCKB受容体に焦点をあてPFCにおけるガストリンによる細胞増殖調節機構を検討した。CCKB-rastrin受容体はラット膵には存在しないとされているが、ラット由来PFCおよびラット膵におけるCCKB-gastrin受容体の存在を確認した。RT-PCR法によりCCKB-gastrin受容体mRNAはラットPFCおよびラット膵ともに検出され、ガストリンが膵炎の進展、線維化に関与する可能性が示唆された。実際にガストリンを用いて細胞増殖実験を行ったところ、ラットPFCの増殖は100pMから100nMの濃度のガストリンにより容量依存性に増加した。そのガストリンの細胞増殖効果はCCKB受容体括抗剤であるL365260(100nM-10μM)の存在下で抑制された。また、CCKB-gastrin receptorの発現とreceptor結合実験を行った。^<125>I-gastrinを用いた受容体-リガンド結合実験によりCCKB-gastrin受容体は単一の結合部位を有することが明らかになり、その親和性は0.23nM(Kd)と10.1fM/10^6 cells(Bmax)の結合容量を示した。以上より、ラット膵にはCCKB受容体が存在し、なかでもPFCはガストリンにより細胞増殖調節がなされていることが明らかになった。 平成13年度はヒトPFCsにおけるCCK受容体の検討を行った。まず、CCKA受容体の検索を行ったが、ヒトPFCsにはCCKA受容体の確認はできなかった。また、切除膵組織のCCKA受容体のin situ hybridizationによる検討でもその存在は確認できなかった.CCKB受容体の存在はラット同様に明らかとなり、その細胞増殖メカニズムはラットPFCsと同療にガストリンにより調節を受けることが判明した.0112340FA01 00022コレシストキニン受容体
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)