Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
樹状細胞(以下DC)に肺炎球菌菌体成分を付着させたものとコントロール群でのマウス生存率の差がほとんどなかったため肺局所でのDCの動態をつかむ目的で,インフルエンザ菌外膜蛋白(以下OMP)を用いて,肺炎球菌との違いを探るため以下を行った。 1)インフルエンザ菌に感受性の高いBALB/cマウスを使用し,OMPの経気管的反復投与をDay0,7,14に行い、肺胞洗浄液(以下BALF)中の細胞数・細胞分画の経時的推移を検討した。 2)OMP反復投与後の肺門リンパ節中に出現する成熟DCをCD11c+,CD86+のdouble positive cellと捉え,フローサイトメーターにて経時的に解析した。リンパ節中に出現する成熟DCは抗原投与後Day1でピークを示したが,その後の繰り返しでも増加は認められなかった。 3)OMP反復投与後のOMP特異抗体(IgG, IgM, IgA)の経時的推移をELISA法を用いて,血清及びBALFで検討した。血清中にはDay4よりIgG, IgM抗体が出現し,IgGは経時的に上昇傾向を示したがIgMはDay7にピークを認め以後低下した。IgAはDay21に出現した。一方BALF中にはIgAはDay14から出現しDay21に著明な増加が認められたが,IgGはDay21に出現し,IgMは出現しなかった。 4)OMP投与後の肺門リンパ節におけるCD4,T細胞の抗原特異的増殖能をWST-lassayにて検討した。OMP投与後Day3でのリンパ節中CD4-T細胞はOMP濃度依存的に増殖を示し,OMP特異的増殖能が認められた。 5)以上のデータを基に肺炎球菌のsurface protein Aを用いて同様の解析予定である。
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