糖尿病ならびに老化に伴う神経接着分子の発現異常とその神経再生能障害への関与
Project/Area Number |
12770334
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
三五 一憲 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 主任研究員 (50291943)
|
Project Period (FY) |
2000 – 2001
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 糖尿病 / 老化 / 神経再生 / 感覚神経節 / 器官培養 / 毛様体神経栄養因子(CNTF) / マウス / コンドロイチン硫酸プロテオグリカン / 脊髄後根神経節 / 神経接着分子 / 迷走神経節状神経節 |
Research Abstract |
1.糖尿病に伴う神経再生能異常に関する研究: 我々は昨年度までの研究により、迷走神経節状神経節(nodose ganglia(NG))及び脊髄後根神経節(dorsal root ganglia(DRG))の器官培養の系において、軸索切断端からの神経突起再生が、ストレプトゾトシン糖尿病マウス(DM)では正常対照マウス(control)に比べ有意に亢進していることを明らかにした(第44回日本糖尿病学会及び第24回日本神経科学学会で報告)。今年度はその機序の解明のため、培養NG及びDRGにおける神経栄養因子・接着因子・細胞外マトリックス分子等の発現変化をRT-PCR法及び免疫組織化学で解析し、DMとcontrolの間で比較検討した、RT-PCR法において、培養3日後以降の毛様体神経栄養因子(CNTF)mRNAの発現が、DMでは有意に上昇した。また免疫組織化学では、コンドロイチン硫酸プロテオグリカン、Hyaluronectin/Versican(HN)の発現がcontrolのDRG神経細胞周囲やシュワン細胞にみられ、培養後に染色強度が上昇した。一方、DMではHNの発現は弱く、培養後も染色強度の上昇はみられなかった。以上のことから、DMにおける神経突起再生亢進の機序に、シュワン細胞をはじめとしたDRG非神経細胞におけるCNTFmRNAの発現上昇やHNの発現低下が関与している可能性が示唆された。(Sango et al.,in submission) 2.老化に伴う神経再生能異常に関する研究: 24ヶ月齢の老化マウスでは3ヶ月齢の若齢マウスに比べ、NGならびにDRGからの神経突起再生能が有意に低下していることを明らかにした。現在これらの組織における神経栄養因子・接着因子・細胞外マトリツクス分子等の発現変化について検討している。
|
Report
(2 results)
Research Products
(9 results)