心筋細胞における低分子量G蛋白質RhoAの活性化機構
Project/Area Number |
12770350
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
大谷 賢一 自治医科大学, 医学部, 助手 (20316516)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | Rho / Tec / Src / Vav |
Research Abstract |
RhoAは細胞骨格を調節するだけでなく、serum response factor(SRF)を活性化することで遺伝子発現をコントロールすることが知られる。我々はコロンビア大学Wu博士との共同研究でSRFの結合配列であるserum response element(SRE)を3ヶタンデムに結合したDNAフラグメントの下流にルシフェラーゼcDNAを挿入したレポータープラスミド(pSRE-luc)を作製した。新生仔ラットより調整した培養心筋細胞にpSRE-lucをリポフェクション法にて導入し、endothelin-1(ET)刺激を行うと、ルシフェラーゼ活性が上昇した。またリポフェクションの際、RhoA阻害剤であるC3の発現プラスミドを同時に導入するとETによるルシフェラーゼ活性の上昇はキャンセルされたことより、ETによるSREの活性化はRhoAを介してるといえる。上記の方法でルシフェラーゼ活性を測定することによりRhoAの活性を検討することができる。pSRE-lucを心筋へ導入する際に、心筋に発現が豊富な各種非受容体型チロシンキナーゼ(c-Src, Jak1, Pyk2, Tec)のdominant negative変異体発現プラスミドを共導入し、どのチロシンキナーゼシグナルをブロックした際にETによるRhoAの活性化が阻害されるかを調べた。その結果Tecおよびc-Srcのドミナントネガティブ体を発現させた際にRhoA活性が抑制された。従ってET受容体からRhoAへと至るシグナルはc-SrcとTecの両キナーゼが必要であると考えられる。またc-SrcおよびTecがそれぞれ独立してRhoAを活性化しているのか、又は両者が同じpathway上に存在しているのかを両者の様々な発現プラスミドを共導入して検討した結果、両者がそれぞれ独立にRhoAを活性化することも明らかになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)