立体的画像表示による先天性尿路奇形の診断と機能評価法の新しい試み
Project/Area Number |
12770413
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
|
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
目野 貴予 久留米大, 医学部, 助手 (20268874)
|
Project Period (FY) |
2000 – 2001
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 三次元エコー / 腎体積 / 先天性腎尿路奇形 / 腎重量 |
Research Abstract |
先天性尿路奇形は小児期だけでなく成人においても末期腎不全の大きな原因である。一方、近年腎や膀胱のスクリーニング検査として、無侵襲で簡易な超音波検査が一般的になってきた。元来の超音波検査は二次元で行われてきたが、腎は本来立体構造をなしており、腎体積に変化をきたす疾患を診断するには腎を三次元的に評価することが理想的と思われる。今回、腎の体積異常を判定する基礎データとしてまずその判定基準となるべき健康小児の体積を検討した。健常な新生児・乳児・幼児および15歳までの小児を対象とし、左右各腎の長径・短径・横径を計測し、腎を類楕円形の回転体として捉え体積を算出した。この測定にはALOKA社SSD-1200CVおよび1700CVを用いた。腎体積の中央値・標準偏差値を求め、各月齢・年齢別の左右腎体積の基準カーブを作成した。 腎体積平均値は新生児から6生月までで約2倍の増加を認めた。男児では1歳〜15歳の間で4〜5倍の増加を認めた。女児では1歳〜15歳の間で約3倍に増加した。 1〜14歳の男女間で、腎体積の有意差はなかったが、15歳では男児の方が女児よりも有意に大きかった。 また身長による男女別の左右腎体積基準値のカーブも作成し、身長と腎体積の相関関係も検討した。身長と左右腎体積は男女とも有意な正の相関を認めた。さらに1〜14歳の左右腎体積と過去田中らの報告した標準日本人の剖検例の腎重量を比較したところ、近似値をとることが判明した。今後は、腎体積に変化を来す疾患を対象とし、前記の正常発達曲線と比較し標準偏差との関係を検討する。さらにレノグラムによる糸球体濾過率測定を行い、腎体積との相関を求めることで正常腎あるいはSmall kidneyにおける糸球体濾過率予測式を作成する予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)