Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
1.ハムスターの皮脂腺の組織片培養 2.培養脂腺細胞の継代培養 3.ホルモン投与 1)DHEA単独投与(0,0.1,1,10,100nM) 2)DHEA+DHTの併用系(DHEA0,0.1,1,10,100nM+DHT10nM) 3)DHEAの前処理後DHT投与系(DHEA0,0.1,1,10,100nM単独培地を2日間投与後,DHT10nM投与の培地に交換) 4)エストロゲン投与 これらの脂腺培地に交換し,37℃,5%co^2で6日静置する. 4.細胞増殖,脂質定量,蛋白定量を検討 結果 1)DHEA10,100nM単独投与では,コントロールに比較して細胞数の有意なる上昇を認めた.(p<0.05),一方脂質量の上昇は見られなかった. 2)DHEA+DHT10nM投与系では,DHEA10nM+DHT10nMでは,細胞数,脂質量共にコントロールと比べ有意なる高値を認めた(p<0.05).一方DHEA100nM+DHT10nMでは,脂質量は有意なる高値を認めた(p<0.05).細胞増殖に関しては高値は認めたが,有意差はなかった.これは細胞数がコンフルエントになってしまったためと推察する. 3)DHEA前処理後DHT投与では,10,100nMにて細胞数,脂質量共にコントロールと比べ有意なる高値を認めた(p<0.05). 4)エストロゲン投与では,コントロールと比べ,差異は無かった. 以上より,これまで活性が弱いといわれていたDHEAが皮脂腺において強い作用を及ぼしている可能性が示唆された.DHT単独で細胞増殖は促進するが,脂質合成に関しては,DHTのprecurserとして働いている可能性が示唆された.
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