Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
UVBの免疫抑制機序を知る目的で,UVBのマウスランゲルハンス細胞(以下LC)の遊走に及ぼす影響を検討した。UVB照射によるLCのインテグリン分子の発現およびインテグリン分子を介した細胞外基質(ファイブロネクチン,ラミニン)との接着性の変化,ケモカインレセプター(CCR6,CCR7)の発現およびリンパ節への遊走に関与するケモカインSLCに対する走化能を検討した。さらに真皮内のリンパ管へのマウス樹状細胞の遊走に対する影響を検討した。 (方法) 1.マウス表皮細胞浮遊液にUVB照射を行い,培養後,LCを精製し,(1)インテグリン分子の発現を解析した。(2)cell sorterを用いてLCを分離し,a)細胞外基質でコーティングしたプレート上で培養し,接着率を測定した。b)チャンバー上にLCを投与し,SLCを添加したチャンバー下に遊走したLC数を測定した。c)RNAを抽出し,RT-PCR法にてケモカインレセプターのmRNAの発現の変化について解析した。 2.UVB照射した皮膚全層の組織培養を行い,真皮内リンパ管への樹状細胞の遊走を免疫組織染色にて検討した。 (結果) 1 (1)UVB照射によりα4インテグリン分子の発現が低下した。α5,α6,β1およびβ4インテグリン分子の発現に変化は見られなかった。(2)UVB照射により,a)ファイブロネクチンへの接着は低下したが,ラミニンでは変化が見られなかった。b)チャンバー下に走化する細胞数の減少した。c)しかし,CCR6および7のmRNAの発現の変化は見られなかった。 2.リンパ管内樹状細胞によるcords像の形成がUVB照射により阻害された。 (結論)UVB照射によりα4インテグリン分子の発現の低下する事でファイブロネクチンへの接着能が低下し,さらにSLCに対する走化能も低下した。また組織培養にてリンパ管内への遊走も阻害される事が予想された。以上より,UVBによりLCのリンパ節への遊走が阻害される事が予想された。
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