Project/Area Number |
12770506
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
藤原 広和 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20255558)
|
Project Period (FY) |
2000 – 2001
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | ラジオ波焼灼 / 肝腫瘍 / MRI温度画像 / MRI位相画像 / ラジオ波焼却 |
Research Abstract |
1.前年の研究において、ラジオ波焼灼術(RFA)施行中にphase-mapping法にもとづいて作成されたMRI温度画像は55℃以下の範囲で正確であることを確認した。今回の研究では、生理的食塩水(生食)併用群と非併用群間での温度上昇範囲をMRI温度画像のもとに測定し、焼灼範囲拡大に対する生食併用の有効性の検討を目的とした。 2.RITA社製RF generator model300およびMRI対応Nitinol製4本展開型電極をMRI環境下でのRFAシステムとして使用した。磁場の影響を避けるため、RF generatorは磁場遮蔽室の隅に置いた。焼灼対象は摘出牛肝で、生食非併用群6例と併用群6例である。RF generatorの加熱目標温度を80℃から100℃まで段階的に1分あたり5℃ずつ上昇させ、合計10分間焼灼した。出力は4本のアンテナ先端の平均温度をもとに自動調節した。生食併用群では、RFA施行前にプローベのサイドポートから生食3mlを注入し、以後同一条件で焼灼を行った。焼灼直前と終了直後にSpoiled GRASS法(TR/TE/FA=40msec/5msec/30^0)をもちいて撮像し、phase-mapping法により温度画像を作成した。この温度画像上の40℃温度上昇範囲を有効焼灼範囲と考え、縦径および横径を計測の上、大きさを両群で比較した。 3.有効焼灼範囲は生食非併用群で30.35±2.92mm(平均±SD)、生食併用群では33.79±3.07mmで、併用群の有効焼灼範囲は非併用群に比較し、有意に広かった(p<0.05、Mann-Whitney U検定)。 4.RFA施行時の生食併用は焼灼範囲の拡大に寄与する可能性が示唆された。
|