Project/Area Number |
12770520
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
上原 徹 群馬大学, 医学部, 助手 (60303145)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 脳機能画像 / パーソナリティー / 近赤外光 / 新奇希求 / 固執 / 不安 / 性格 / 脳血液量 / 人格 / 気質 / 脳血流 / 運動 / 手指タッピング / 近赤外線分光法 / 認知 |
Research Abstract |
1.人格特性と脳血液量変化 右手利きの健常被検者について手指タッピング時の[oxy-Hb]と人格特性評価であるTCIの7尺度の得点との関連を検討すると、有意な相関は左手タッピング時の新奇性追求と固執の2尺度に限り認められた。新奇性追求との関連は正の相関で、おもに左半球の第1次運動野付近に認められ、固執との関連は負の相関で、おもに右半球のやや広い領域に認められた。重回帰分析の結果からは、左手運動時に人格特性と脳血液量変化との関連が顕かで、気質は運動前期に、性格は運動中期に相関する傾向があり、右手運動時は運動量そのものが強く関係していた。それは運動後期と運動後に左半球において顕著で、新奇希求は脳血液量変化と正の相関をし、固執はそれと負の相関、自己志向はそれと正の相関を示す、という結論がえられた。階層的分析では、性格の影響はタッピング運動量や性別を介しての影響である可能性があり、新奇希求および固執という気質が脳血液量変化の特性と密接に関連している可能性が示唆された。 2.不安と脳血液量変化 左手指運動において右半球の一次体性感覚野相当部位に、運動前期において状態不安と相関が見られた。左手運動時において、左半球一次運動野相当部位の血液量増加(附活)と状態不安に運動中期および後期に状態不安と相関が見られた。これは右半球が注意や緊張に関連して賦活されることを考慮すると、検査前の不安状態によりすでに右半球が賦活されており、結果としてシーリング・エフェクトにより課題とそれに伴う緊張不安に関連した賦活の間に相関が得られなかった可能性がある。検査中の不安緊張により、利き手でない左手の運動時に同側の運動野の賦活が特に運動中期後期に抑制されたことは興味深い所見であり、検査前の不安緊張とは別の意味を持っている可能性がある。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)