T細胞の分化増殖に関わる細胞内シグナル伝達経路の解析
Project/Area Number |
12770556
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
辻野 志穂 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50251236)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | インターロイキン / common Y chain / Jak3 / Common Cytokine receptor γc / Interleukin-2 / IL-2受容体 / thymocyte / bcl-2 / Jak-3 |
Research Abstract |
Common cytokine receptorγ鎖(γc)は、インターロイキン-2受容体(IL-2R)、IL-4R、IL-7R、IL-9R、IL-15Rに共有され、リンパ球の発生と分化に重要な役割を果たしている。特に、γc鎖の細胞内領域のC末端48アミノ酸は、Jak3との会合及びその活性化に必須の役割を果たしている。申請者らはこれまでに、in vivo実験系でγc鎖の膜近傍領域を介したJak3非依存性経路の存在を示唆していた。さらに、発生工学的手法により、γc鎖の野生型及び変異体のトランスジーンをγc鎖欠損マウスのリンパ球に発現させ、γc鎖欠損マウスでは障害されているTリンパ球の分化が、C末端48アミノ酸を欠失したγc鎖変異体を発現させることによって回復することを示唆していた。今回、申請者らは、γc鎖の膜近傍領域を介したJak3非依存性経路に関与する蛋白を同定するために、EBV-transformed human B cell由来のcDNAライブラリーをYeast two-hybrid systemによってスクリーニングした。その結果、IL-2Rγc鎖膜近傍領域と相互作用する蛋白をコードする複数の遺伝子断片を単離することができた。今後、哺乳類培養細胞において、IL-2Rγc鎖膜近傍領域との結合を確認し、機能解析を試みる予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)