メサンギウム細胞における一酸化窒素合成に対するアルギニン・バソプレシンの効果
Project/Area Number |
12770586
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Kidney internal medicine
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
海野 鉄男 自治医科大学, 医学部, 助手 (00275679)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | arginine vasopressin / nitric oxide / cultured rat mesangial cells / apoptosis |
Research Abstract |
今回はラット培養メサンギウム細胞(MC)において、アルギニン・バソプレシン(AVP)のサイトカイン誘導による一酸化窒素(nitric oxide : NO)産生への影響のみならず、サイトカイン誘導アポトーシスへの影響も検討した。MCを培養し、lipopolysaccharide(LPS)とinterleukin-1β(IL-1β)を培養液中に添加すると、inducible-NO synthase(i-NOS)誘導による24時間後のNO産生増加がグリース法等にて確認された。これに対し、AVPの同時添加は濃度依存性にNO産生を抑制した。また、LPSとIL-1βを培養液中に添加すると、非添加時に比べMCのアポトーシスも増加することがDNAラダー法にて確認された。これに対し、AVPまたはL-NMMAを同時添加すると、アポトーシスの増加は抑制された。サイトカイン誘導の代りに、NO供与剤であるsodium nitroprusside(SNP)を培養液中に添加しても、24時間後のNO産生は増加し、また、アポトーシスの増加も確認された。これに対し、AVPまたはL-NMMAを同時添加しても、NO産生およびアポトーシスの増加は抑制されなかった。これらの事から、MCにおいて、LPSとIL-1βの同時添加、または、NO供与剤であるSNPにより、NO産生の増加と同時にアポトーシス発現も増加し、NOのアポトーシスへの関与が示唆された。また、MCにおいてAVPは、IL-1βとLPSの刺激によるアポトーシス誘導を抑制するが、その機序としてはNO産生抑制を介している可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)