糖尿病性合併症に及ぼす細胞内外代謝障害とAGE受容体遺伝子の検討
Project/Area Number |
12770642
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Metabolomics
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
三浦 順之助 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90297515)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | RAGE遺伝子 / 1型糖尿病 / 糖尿病性網膜症 / 糖尿病性腎症 / Gly82Ser多型 / HLA / AGE / non-CML-AGE / Pentosidine / 網膜症 / 腎症 / CML |
Research Abstract |
1型糖尿病におけるRAGE遺伝子Gly82Ser多型と血管合併症及び同遺伝子単球発現量との相関【目的】持続的な高血糖下で促進的に形成、蓄積されるadvanced glycation endproducts(AGE)は、細胞表面上に存在する受容体(RAGE)を介して認識される。我々は血中AGEを除去する末梢血単球におけるRAGE遺伝子発現量の低下と網膜症の進展が相関することを見い出しており、同遺伝子単球発現量とexon3のGly82Ser多型、HLA、更には合併症進展との相関を検討した。【対象と方法】対象は1型糖尿病患者120名(男47名、女73名、平均年齢(男28±5歳、女29±5歳mean±SD)、罹病期間は18±6年。末梢白血球からDNAを抽出。特異配列を増幅し、RFLPでGG、GS、SS多型を決定した。RAGE遺伝子発現は、末梢血単球よりmRNAを抽出。定量的RTPCR法で発現量を測定し、健常者の発現量を基準とした相対発現量で検討した。合併症病期分類は網膜症:無し50名、単純21名、増殖49名の3群に、腎症:無し78名、早期22名、顕性20名の3群に分類した。健常者89名(男性34名、女性55名)についても同様の検討を行った。【結果】同遺伝子多型は1型糖尿病GG68%、GS31%、SS1%、健常者GG71%、GS26%、SS3%でありgenotype及びallele共両群間に差はなかった。多型とRAGE遺伝子発現量はSS群の方が多い傾向にあったが有意ではなかった。HLADR4陽性者のRAGE発現量は陰性者よりも有意に多かった(P<0.05)。遺伝子多型と合併症との相関は網膜症:無しGG70%、GS26%、SS4%、単純GG62%、GS38%、SS0%、増殖GG67%、GS33%、SS0%、腎症:無しGG67%、GS31%、SS2%、早期GG73%、GS27%、SS0%、顕性GG65%、GS35%、SS0%であり両合併症の進展と遺伝子多型との相関は認められなかった。【考察】1型糖尿病患者のRAGE遺伝子Gly82Ser多型と末梢血単球における遺伝子発現量、HLADR4及び網膜症、腎症の進展との相関は認められなかった。同多型の合併症進展に対する関与は少ないと考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)