Project/Area Number |
12770727
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
横井 良彦 東京医科大学, 医学部, 助手 (60266533)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | ステントグラフト / デリバリーシース / 真性動脈瘤 / 解離性動脈瘤 / migration / 弓部大動脈 / helical CT / 3D再構築 / 追従性と安定性 / 大動脈弓部 / ステント / 胸部大動脈瘤 / 大動脈解離 |
Research Abstract |
血管内挿型ステント付き人工血管(ステントグラフト)を、大動脈弓部の目的とする部位に留置するためのステントグラフト運搬用カテーテル(デリバリーシース)の新たな改良を行った。市販のテフロン製デリバリーシース先端部にステントグラフトを格納できるカートリッジ部をもうけるとともに、シース先端をカバーするチップを新しく塩化ビニル系の造影成分の入ったシースダイレーダーから削り出すことにより、弓部大血管のより中枢部にアプローチ可能なデリバリーシースを作製した。本シースの特徴として、1:目的部位に到達後、内筒を固定した状態でアウターシースを引くだけで、ステントグラフトの放出が可能なため、簡便であると同時に留置時のシース位置が安定していること、2:任意の角度にステントグラフトを予め格納可能なため、大動脈弓部の3次元的屈曲を考慮して至適角度にステントグラフトを放出できること、3:先端チップ部にステントグラフト中枢側を固定できる凹部を造設することにより、ステントグラフト放出時の末梢側への移動を防止できること、が挙げられる。本デリバリーシースを用い、平成12年度の本研究に基づいて作製したステントグラフトを大動脈弓部の屈曲を解析することにより作製した血流モデル内に留置する実験を行った。比較的緩やかな屈曲を持つ、高齢者の真性動脈瘤を基にしたモデルにおいては、ステントグラフトをデリバリーシースの先端部に固定することにより、目的とする部位に正確に留置することが可能となった。しかし、若年者の解離性動脈瘤を基にした急峻な屈曲を持つモデルにおいては、弓部大動脈大彎側に対するステントグラフトの追従性が不足するケースが目立ち、更なる研究課題が残されている現状である。
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