Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
肺癌について、未知の染色体領域の遺伝的変化について、多数の肺癌症例を対象に1〜3cM間隔に位置した多形性DNAマーカー約150ヶを用いて、これらの染色体上の遺伝的変化を検索し、肺癌の発生・進展にとって重要な欠失領域を同定するとともに、肺癌における未知の染色体欠失領域を新たに同定し、それら領域の欠失と肺癌組織型、腫瘍の大きさ・浸潤、リンパ節転移、再発などの臨床病理学的諸因子との相関を調べる。肺癌において、染色体・遺伝子の変化を各々個性の異なるがん一例ごとに客観的かつ質的に検出する新しい診断法の確立と、その予後因子としての有用性を術後の再発、生存率の追跡調査などにより明らかにする。 当教室で同定した5つの高頻度LOH領域のうち,17q25.1上のデータベースに公開されている約40個のESTを,肺癌細胞株cDNAを鋳型にPCR法にて増幅した。その結果,EST(SHGC-11589,Gen Bank accession No. T55738)に発現の消失または極度の発現の低下を認めた。(更にこのESTは,肝臓,子宮,胃,乳腺の癌細胞株においても発現の消失または極度の発現の低下を呈してた。)このESTを新規癌関連候補遺伝子と考え,遺伝子のmRNAの長さ,組織における発現パターン,およびRACE法やcDNA libraryのスクリーニングを行い完全長のcDNAをクローニングした。 Northern blotでは,mRNAの全長は約1.8Kbであり骨格筋,腎臓,肝臓に発現が認められた。cDNA libraryのスクリーニングにhitしたcDNAは,全長1834bpで441個のアミノ酸をコードしていた。RACE法において得られたcDNAは全長1807bpで,cDNA libraryのスクリーニングにhitしたcDNAと同じアミノ酸をコードしていた。ソフトウエアーによるタンパク解析では,このタンパクはコドン23で切断されるsignal sequenceと7つの膜貫通ドメインを有することが推測された。 現在,このタンパクの膜局在部位を調べている。またPAC,BACクローンを用いてゲノム構造を決定し,肺癌細胞株や手術検体での遺伝子異常を検索し癌との関連を調べている。
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