Project/Area Number |
12770842
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Meiji College of Oriental Medicine |
Principal Investigator |
渡辺 一平 (渡邉 一平) 明治鍼灸大, 鍼灸学部, 講師 (10220865)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | レーザー刺激 / 電気刺激 / 大脳誘発電位 / 鍼刺激 / 鎮痛 |
Research Abstract |
1.目的:機械的な鍼刺激の鎮痛効果を客観的に観察するために、痛覚伝導神経であるAδ及びC線維を選択的に刺激するレーザーとAβ線維も刺激する電気刺激による大脳誘発電位を指標として、鍼鎮痛効果がどちらの感覚に対して有効に作用するかを検討した。 2.方法:対象は成人男女15名とした。脳波の測定は両耳朶連結を基準電極とし、国際10/20法に従って、頭皮上7箇所に関電極を装着した。テスト刺激であるレーザー刺激はCO2レーザー(18mJ/mm^2)を用い、右手背T1領域に刺激を与えた。電気刺激はduration 20msec、刺激強度は感覚閾値の1.5〜2.5倍を用いた。条件刺激となる鍼刺激にはステンレス針(直径0.20×30mm)を用い、刺激部位は左前腕(C6領域)、刺入深度10mm、鍼の上下運動は機械制御により、上下幅5mm、3Hzで行った。被験者に充分な説明を行った後、シールドルームで安静・開眼・覚醒状態を保たせ座位をとらせた。テスト刺激を7回〜15回行って得られる誘発電位を記録し、15分間のインターバル後、鍼刺激をテスト刺激と同時に行った。その15分後に再びテスト刺激のみで波形を測定した。比較対象として、レーザー刺激の変わりに電気刺激を用い、両者を比較検討した。 3.結果と考察:鍼刺激により電気、レーザーのいずれの誘発電位の振幅、VASは減少した。両者を比較すると電気刺激に対しては86.78%、レーザー刺激に対して76.24%の減少率であった。またトポグラフィによる頭皮上の分布は、従来の報告通り、Czを中心とした左右対称形を示し、部位特異性は確認されなかった。これらの結果より機械的鍼刺激は純粋な痛み感覚を引き起こすAδあるいはC線維に対して有効に作用する事が示唆された。
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