シスチン尿症(non―TypeI)の責任遺伝子の同定
Project/Area Number |
12770854
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
溝口 研一 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (40312954)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | シスチン尿症 / アミノ酸トランスポーター / BAT1 / rBAT |
Research Abstract |
【目的】シスチン尿症は腎尿細管におけるシスチンおよび塩基性アミノ酸の先天性吸収障害であるが、今回非タイプ1シスチン尿症に関与すると考えられるアミノ酸トランスポーターhuman BAT1を同定しその発現の局在に関する組織学的検討および機能解析を行った。 【方法】cDNAクローニングは先に同定したratBAT1 cDNAをプローブとしてヒト腎cDNAライブラリーより行った。FISH(fluorescence in situ hybridization)によりBAT1遺伝子のヒト染色体上における位置を決定し、ノーザンブロットさらに腎の免疫組織染色により組織分布、腎内での局在部位を検討した。機能解析にはBAT1遺伝子を発現させたCOS-7(サル腎由来の培養細胞)を用いて^<14>C標識した各種アミノ酸の取り込み活性を測定した。 【結果】アミノ酸トランスポーターhuman BAT1は487個のアミノ酸よりなる12回膜貫通型蛋白であり腎および肝に発現が見られた。腎においては近位尿細管細胞の管腔側膜上に局在した。機能解析の結果BAT1はシスチンおよび塩基性アミノ酸に対して強い取り込み活性を示した。FISH解析ではBAT1遺伝子は19q12-13.1に位置しこれは患者家系解析による非タイプ1シスチン尿症の遺伝子座と完全に一致した。 【結論】BAT1は腎尿細管におけるシスチンおよび塩基性アミノ酸のトランスポーターであり、BAT1遺伝子は非タイプ1シスチン尿症の原因遺伝子である可能性が強く示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)