ヒト黄体機能のアポトーシスを介した調節機構の解明と黄体機能不全の治療への応用
Project/Area Number |
12770925
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
松原 寛和 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (70315886)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | アポトーシス / 黄体化顆粒膜細胞 / 黄体機能不全 / caspase-3 / ゴナドトロピン / サイトカイン / 免疫染色法 / 癌関連遺伝子 |
Research Abstract |
ヒト黄体化顆粒膜細胞のアポトーシスの分子機構及び調節機構を検索し、そのアポトーシス細胞の性質・機能を探究することより、不妊症・不育症における原因の一つである黄体機能不全の病態を解明し、将来的に治療に応用することを目的とする。 体外受精採卵時に回収したヒト黄体化顆粒膜細胞を患者の同意のもとに実験に供した。酵素処理及びFicoll Paque法によって遠心分離し細胞浮遊液を作成し5%CO_2大気中37℃の条件で24時間培養した。1)Hoechst 33258による蛍光染色法でアポトーシス小体出現率を検索した。2)RT-PCR法によりCaspase-3 mRNA発現を検索した。3)抗Caspase-3抗体を用いたWestern blot法によりCaspase-3蛋白発現を検索した。4)抗Caspase-3抗体を用いた免疫染色法(SAB法)にてhCG 100ng/ml、TNF-α 10ng/ml、PGF_<2α> 10ng/ml添加培養によるCaspase-3蛋白発現の変化を検索した。 1)アポトーシス小体出現率は24時間培養後に採取分離時の8.3倍となった。2)採取分離時、24時間培養後共にCaspase-3 mRNAの発現を認めた。3)Western blot法によるCaspase-3蛋白発現は経時的に増加を認めた。4)免疫染色法では24時間無添加培養の抗Caspase-3抗体による染色率を100%とするとhCG添加にて65%と有意に抑制され、TNF-α、PGF_<2α>添加にて159%、176%と有意に促進された(p<0.05)。 ヒト黄体化顆粒膜細胞のhCG、TNF-α、PGF_<2α>によるアポトーシスを介した黄体機能調節はCaspase-3活性化機構を介していることが確認された.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)