母体細胞の胎児循環中への移行およびその胎児・新生児に及ぼす影響について
Project/Area Number |
12770933
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
神保 正利 昭和大学, 医学部, 助手 (40317540)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | マイクロキメリズム / 母体細胞 / 臍帯血 |
Research Abstract |
胎児から母体に移行する胎児由来の細胞が強皮症などの自己免疫疾患に関与していることが報告されている。また、甲状腺炎やC型肝炎などの症例で、胎児由来の細胞が肝臓の修復に働いているという興味深い所見も報告されている。母体循環中に移行する胎児細胞と同じように胎児循環中にも母体細胞が循環していることが報告されているが、その定量的分析、及び病態生理学的な報告は皆無である。我々は既に男児の臍帯血の単核球層にFISH法でXXのシグナルを持つ細胞が存在することを確認した。この胎児血中の母体由来細胞が母体の妊娠合併症(妊娠中毒症、子宮内胎児発育不全など)によって変化するかの検討を行った。結果は、母体合併症に伴い、胎児に移行する母体細胞数は変化しなかった。しかし、FISH法での定量化には難点があり、実際的に定量化は難しかった。今後、定量化を常染色体上のpolymorphic markerを用いてPCR法に切り替えて再度検討を予定している。 男児の新生児死亡症例で剖検時に脾臓、肝臓、肺組織でそのタッチスメアを作成しその中で母体由来細胞(XX細胞)をFISH法で同定し、定量化を試みた。死亡した新生児の肝臓・脾臓にXXの細胞を同定するも、数は限られていた。また、それと新生児の原疾患との関連についても症例数が少ないこともあり、一定の傾向は認めなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)