Project/Area Number |
12770965
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
湯田 厚司 三重大学, 医学部・附属病院, 講師 (80293778)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | アレルギー性鼻炎 / 疫学 / スギ花粉症 / 感作 / 発症 |
Research Abstract |
20歳代の大学生229名を対象とした皮膚テストではスギ花粉抗原陽性率125名(54.6%)、このうち発症者は72名(31.4%)、感作未発症53名(23.2%)であった。感作未発症例15例を追跡したところ、7例が次シーズンで新規発症した。この7例の皮膚反応とCAP-RASTには発症前後に変化はなく、未発症例とも差がなかった。発症前の鼻粘膜のIL4とIL5を検討したが、感作未発症例と発症例に変化はなかった。このことより、感作未発症例の各種アレルギー検査による発症予知は困難と考えた。 スギ花粉症95例と健常者77例を含む172名の検討でヒスタミン遊離試験とルミワード法を比較した。両法ともに発症例の陽性率が極めて高く、偽陰性例が少なかった。健常者では感作未発症例と思われる例は18.2%あったが、ヒスタミン遊離試験での陽性率が低く、より症状に反映した検査方法と考えた。 そこで、新しい検査法であるヒスタミン遊離試験(シオノギ)と好塩基球中ヒスタミン含有についてさらに検討した。感作発症例11例の2年間の経時的変化をヒスタミン遊離試験で検討した。花粉飛散期とその前後でヒスタミン遊離試験に変化はなかった。食物アレルギーでのデータには経時的なばらつきが多いが、スギ花粉症では再現性が高く、安定した検査方法であった。一方、好塩基球中ヒスタミン含有量は花粉飛散期に有意に増加した。 これらのスギ花粉症の症状と抗原曝露との関係を知る目的に、津市でスギ花粉の定点観測を行った。2001年のスギ花粉は総計11949個/cm^2(ダーラム型計測器)最大飛散数1372個/cm^2/日であった。2002年は4月末日まで計測予定で、3月末日現在も測定継続中である。約3000個弱の結果にななる予想である。
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