Project/Area Number |
12771010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
塙 忠雄 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (10302564)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 神経系幹細胞 / 毛様体扁平部 / エンドトキシン誘発ぶどう膜炎 / 網膜再生 / 網膜移植 / 視神経再生 / 視神経移植 |
Research Abstract |
眼科領域においては結膜および角膜に幹細胞が存在することが知られており、臨床に応用されているが、眼内においては、神経系幹細胞は検出されていなかった。毛様体は、手術損傷や炎症等でも修復が速やかに行われることが知られており、鋸状縁付近は、神経系幹細胞の検出部位として期待され、今回それらの部位において、その検出を試みた。動物モデルとして、白色ラット眼球を用いた。毛様体扁平部および鋸状縁硝子体に、30ゲージ針を数箇所にわたって刺入し、損傷モデルを作製、一週間後、眼球を潅流固定し、凍結切片を作製した。また、リポポリサッカライドを足掌部に注入し、エンドトキシン誘発ぶどう膜炎を発症させ、炎症モデルを作製、一週間後、眼球を潅流固定し、凍結切片を作製した。スクリーニングとして正常ラットの眼球を用い、潅流固定、凍結切片を作製した。神経系幹細胞に特異的と考えられる抗体nestin(中間フィラメント)およびEGF受容体抗体を用いて免疫染色をおこなったが、損傷モデル、炎症モデル双方においても、組織の二重染色は認められず、今回、神経系幹細胞を検出することはできなかった。神経系幹細胞は、その数が非常に少ないことが考えられるが、眼内、特に前眼部において検出することができれば、その採取は比較的容易であり、臨床に応用しやすいと考えられる。モデルの作成方法、検出方法等に対してさらに検討を加え、今後も引き続き眼内における神経系幹細胞の探索を継続する予定である。
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