IFN-γKOマウスでの毛周期異常による脱毛とIFN-γおよび同種移植による発毛

Research Project

Project/Area Number	12771075
Research Category	Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
Allocation Type	Single-year Grants
Research Field	Plastic surgery
Research Institution	Osaka Medical College
Principal Investigator	廣田龍一郎大阪医科大学, 医学部, 助手 (60322567)
Project Period (FY)	2000 – 2001
Project Status	Completed (Fiscal Year 2001)
Budget Amount *help	¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000) Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000) Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords	脱毛症 / ノックアウトマウス / IFN-γ
Research Abstract	IFN-γノックアウトマウスは生後6週から7週にかけて頭部から背部にかけて局所的に脱毛を来すという、非常に興味深い表現型を示す。昨年度の研究で、まず、IFN-γノックアウトマウスと正常マウスの皮膚の凍結組織標本を作製し、病理組織学的変化を経時的に検討したところ、正常マウスの毛周期が5週齢から6週齢にかけて増殖期から退行期へと移行しているのに対して、IFN-γノックアウトマウスの毛周期は6週齢以降も増殖期のままであった。さらに、TUNEL法やBrdUを使用した免疫組織化学的手法による検討から、この毛周期の異常にアポトーシスが関与する可能性が示唆された。今年度の研究では、マウスの生理的な毛周期におけるIFN-γの役割を明らかにするために、種々の週齢のIFN-γノックアウトマウスにIFN-γを投与し脱毛症の予防を試みた。その結果、生後3週齢でIFN-γを投与したIFN-γノックアウトマウスのみがすべて脱毛症を発症せず、毛周期は正常マウスと同様に休止期へと移行していることが確認された。以上の結果から、IFN-γがマウスの毛周期の制御に重要な役割を果たしており、生後約3週齢で毛包に作用を及ぼしている可能性が示唆された。