Project/Area Number |
12771081
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Meikai University (2001) Kanazawa University (2000) |
Principal Investigator |
天野 修 明海大学, 歯学部, 教授 (60193025)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 舌発生 / 筋形成 / 肝細胞増殖因子 / 増殖因子受容体 / 器官培養 / アンチセンスオリゴヌクレオチド / 細胞移動 / マウス |
Research Abstract |
舌発生のごく初期E10-11では、舌予定域の間葉細胞にHGFが、また移動中の筋芽細胞にc-Metが認めれた。E12以降は筋芽細胞にHGF、c-Metとも免疫陽性を示すようになった。培地中にHGFまたはc-Metのアンチセンス・オリゴヌクレオチド(ODN)を投与すると、舌形成が抑制され、無舌症を引き起こした。この切片を解析すると、培養片の遠位端(舌根側)に筋芽細胞が留まってたのでHGFが筋芽細胞の移動に関わっていると考えれた。また逆にHGFを投与すると、舌の外観には大きな変化は見られないが、舌内の増殖活性の上昇が見られ、また分化の指標であるミオシンの免疫陽性細胞の増加が見られた。増殖細胞は,培養初期にHGFを投与した場合に著しく増加し,後期に投与し場合はわずかであった。ミオシン陽性細胞は,舌根側に多く認められ,舌尖側には少なかった。筋線維の形成に必要な筋芽細胞の融合、即ち多核化までは認められなかった。 無血清培地による下顎の器官培養法とアンチセンスオリゴヌクレオチドおよびリコンビナントHGF投与の組み合わせ実験により、マウス舌発生においてHGFは筋芽細胞の移動の他に、移動後の増殖や筋細胞への分化において傍分泌白己分泌因子として、促進的な役割を果たすことが明瞭に示された。HGFのこれらの機能の基礎となっている細胞内の分子機構については今後の研究を必要とするが、既に他の口腔組織である下顎骨やメッケル軟骨、歯のエナメル質形成においてもHGFが重要な役割を負っていることが示されているので、口腔の組織発生全般においても、HGFが重要な役割を負っていることが明らかになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)