Project/Area Number |
12771203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
服部 慎太郎 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (40288080)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | セメント質 / 歯胚 / 細胞分化 / 前躯体細胞 / 歯周病 / 前駆体細胞 |
Research Abstract |
セメント質由来細胞接着因子(CAP)は、セメント質形成を制御するマーカー分子になると考えられている。そこで我々は、CAPに対するモノクローナル抗体をマーカーに用い、ウシ歯胚からウシ歯小嚢細胞(BDFC)を分離培養し、セメント芽細胞への分化誘導実験モデルの確立を試みた。得られたBDFCは、in vitroではセメント芽細胞への分化を認めることができなかったが、SCID mouseへの移植実験を行うと、移植後4週間で抗CAPモノクローナル抗体に陽性反応を示すセメント質様の石灰化物を形成した。一方、対照群として骨芽細胞を移植したところ、石灰化物は形成されたものの、抗CAPモノクローナル抗体に陽性反応を示す細胞は観察されなかった。また、BDFC移植群の遺伝子発現をRT-PCRで解析すると、セメント芽細胞関連マーカー分子であるbone sialoprotein、osteocalcin、osteopontinの発現が確認された。以上の結果から、BDFCの中にはセメント芽細胞へ分化能を有する幹細胞もしくは前駆体細胞が存在することが確認された。 セメント質形成は歯周組織の再生のみならず、インプラント療法における人工歯根開発においても非常に重要な項目になると考えられている。この一連の研究によりセメント質形成機構が今後さらに詳細に解明されていくことが予想される。現在我々は、得られた幹細胞または前駆体細胞のクローニングを行い、各細胞がどの歯周組織になる細胞なのかを調査しているところである。また、インプラント体に細胞を付着させるために、キャリアーの選定及びその有効性を検討中である。
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